2016年からビッグモーターの不祥事について度々報道がありましたが、ニュースでは取り上げられず世間に大々的に広がることはありませんでした。
世間では「ビッグモーターの不祥事はなぜ報道されないの?」と疑問の声が上り、スポンサーの忖度か?と疑われてきましたが、実際は忖度ではなくビッグモーターの完全黙秘や上場しないことが関係していることが分かりました。
今回は、ビッグモーターの不祥事についてなぜ報道されないのかについて詳しくお伝えしていきます。
●この記事で分かること
・ビッグモーター不祥事がなぜ報道されないのか
・ビッグモーター不祥事と上場しない理由の関係
【ビッグモーター不祥事】なぜ報道されない?
ビッグモーターの不祥事が報道されない
2016年からビッグモーターの不祥事については新聞などで報道されていますが、大々的にニュースに取り上げられるなどには至っていませんでした。
そのため、「なぜ報道されないの?」と疑問の声と共に「スポンサーの忖度か?」と世間で言われていました。
不祥事が起きているにもかかわらず、「不祥事がなかったかのように」普通にcmが流れているのも疑問の声が上がっていました。


やはり忖度が関係しているのでしょうか?
ついにビッグモーター不祥事がニュースに
しかし、ついに2023年7月13日にビッグモーターの不祥事をテレビ局報道したのです!!
なんとNHKでも報道されています…!!!
現在、フジテレビ、テレビ朝日、NHKと報道が「ビッグモーターの不祥事」について取り上げ始めています。



どういう風の吹き回し!?
今まで報道されてこなかったのに、今回は報道されることに違和感があります。
本当に忖度が関係しているのでしょうか?
今までのビッグモーターの不祥事対応から紐解いていきましょう。
【ビッグモーター報道されない】忖度はガセ!上場しない理由が関係か
完全沈黙を貫いてきたビッグモーター
今までビッグモーターは、不祥事に関して沈黙を貫いてきました。
FRIDAYの記事を受け、ツイッターでも批判が殺到した。この「炎上劇」に対し、ビッグモーターは他の企業がまず取らない対処法をとった。否定コメントを出したわけでも、反対に謝罪文を公表したわけでもない。なんと「完全黙殺」しているのだ。
引用:https://toyokeizai.net/articles/-/671660?display=b



今まで「謝罪会見」などは一切していません!


「不祥事について沈黙」ということは、「非を認めていない」というスタンスをとっていることになります。
今回大々的になった2023年7月の不祥事についても、ビッグモーターは「お知らせ」とHP上で今後の対応について記載しただけで終わりました。
当社としましては、事態を重く受け止め、外部専門家の助言を得ながら再発防止に取り組み企業体質の改善に努めてまいります。
引用:https://www.bigmotor.co.jp/lib/news/news_list.php?id=690
また、過去の鈑金塗装作業につきまして、引き続き検証を行い、不適切な請求事案を確認した案件におきましては真摯に対応してまいります。
関係者の皆さまにはご迷惑とご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。
「非を認めてない」ということは、メディア側も「事実と確認がとれていない」ため大々的には報道しずらいはずです。
「マスコミ報道の原則」を知っておく必要がある。「原則」とは「自社取材で『事実』と確認できたものしか報じることはできない」というものだ。
引用:https://toyokeizai.net/articles/-/671660?page=3



報道されない理由は「忖度」とは別のところにあるように感じますね。
なぜここまでビッグモーターは「沈黙」を貫けるのか…これには、「上場していない」ことが関係しています。
上場しないのは「沈黙」のため?
「沈黙」を貫けるのは、ビッグモーターは上場企業では無いことが関係しています。
ビッグモーターは上場企業ではないので、売上高は非公開となっている。
引用:https://toyokeizai.net/articles/-/671660?page=3
上場していないメリットをまとめます!
・株主により業績に関して追及されない
・第三者による株式の大量取得による買収リスクを回避できる
・有価証券報告書など金融商品取引法に定められた書類を提出する義務がない



経営の自由度が高い!つまりトップがやりたいようにできる環境ということです。
上場企業でないからこそ「完全沈黙」を貫けるわけです。
もちろん、上場しない理由が「完全沈黙」と直接関係していないかもしれませんが、上場しないことで「沈黙を貫ける」のも事実です。



やはり、報道されない理由は「忖度」だけではないですね。
では「なぜ今回はニュースで報道された」のでしょうか?



今までと今回の不祥事で決定的に違う点があるからです。
報道されたのは損保会社が関与してるから
2023年1月31日「特別調査委員会」設置
今回のビッグモーターの不祥事が今までと違うのは「特別調査委員会の設置」が関係しています。
「特別調査委員会」は2022~2023年の「水増し請求不祥事」が発覚した際に批判の強まりを受けてビッグモーターが作ったものでした。
問題が表面化したのは昨年。大手損保会社の損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、東京海上日動火災保険の3社に水増し請求を行っていたと各メディアで報じられたが、ビッグモーターは当初、組織的関与を否定。批判の強まりを受けて今年1月に特別調査委員会を設置していた。
引用:https://biz-journal.jp/2023/07/post_357172.html



特別調査委員会ができたのは2023年1月30日です。
ビッグモーターが言い逃れできない状況に
そして、今回7月の報道は「損保会社が返還を求めている」という内容でした。
ビッグモーターが、車の修理費用について、自動車保険の保険金を不正請求していたとして、大手損害保険3社が払いすぎた保険金の返還を求めている。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/15f5da9a6e1c2d794ff958cf79cc5401f07c78a1
今回の不祥事は、「損保会社も絡んでいる」「特別調査委員会を設置した後」というビッグモーターが言い逃れできない状況が出来上がっています。
この状況であれば、メディア側も「不祥事は事実」と判断でき報道できるわけです。





やはり今まで報道されなかった理由は忖度ではなさそうです!
2023年7月に「水増し請求」の不祥事が発覚してから、ビッグモーター内部の問題が明るみになっています。
引き続き、ビッグモーターの状況に注目していきます。