中古車販売大手の「ビッグモーター」の不祥事が相次いで報道されています。
以前から「ビックモーター」と言えば、「やり口が悪質」や「社員がヤバい」などの噂が絶えない会社だったので、今回ビッグモーターの不祥事が明るみになり世間で「潰れてほしい」という怒りの声が上がっています。
同時に「ついに潰れる!?」「倒産するの?」というビッグモーターの今後に疑問の声も上がっていますが、倒産の可能性は低いと考えられます。しかし、2023年8月になり資金繰りの悪化や買収の可能性も出てきています。
今回は、ビッグモーターの不祥事や倒産の可能性、今後の対応について詳しくお伝えしていきます。
●この記事で分かること
・ビッグモーターの倒産の可能性
・ビッグモーターの不祥事&日本の不祥事一覧比較
・ビッグモーターの今後の動き
・ビッグモーターのヤバい評判
ビッグモーターついに潰れる!?
ビッグモーターの不祥事
ビッグモーターの不祥事が次々と明るみになっています。
1番新しい不祥事は2023年7月15日に報道された「自動車保険の保険金を水増し請求していた問題」です。

また、「内部告発のもみ消しがあった」ということも判明しています。
報告書には、店舗の従業員が2022年、現場での不適切な行為について社長らに内部告発したと記載されていた。しかし、社長らは職場内の確執による告発だとみなし、特に調査を指示しなかった。報告書は「告発をもみ消したと言わざるを得ない」と指摘しているという。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/6084a437dd01bb9f259d627bad3974338cf9963c
しかしながら、ビッグモーターの不祥事発覚について世間では驚きの声は少ない様子です…

今更…という声が溢れてますね!
というのも、過去にも「ビッグモーターの不祥事」は報道されているんです。
ビッグモーターは不祥事だらけ!
今までに報道されたビッグモーターの不祥事についてまとめます。
・2016年12月:ビッグモーター内の「慣行(ノルマ目標を下回った販売店の店長が、上回った店長に現金を支払う)」があった(産経新聞)
・2017年2月:「慣行」は兼重宏行社長のリーダーシップの下行われていた(産経新聞)
・2022年~2023年:損害保険会社への修理費の水増し請求があった(東洋経済)
・2023年3月:車検で必要な検査の一部を実施せず不正合格させた(朝日新聞、熊本日日新聞)
・2023年4月:工場長自らの「不正整備」レクチャー動画があった(FRIDAY)
・2023年7月7日:事故車の修理代を損害保険会社に水増し請求し、保険金を過大に受け取っていた(時事通信)
・2023年7月14日:不正内部告発をもみ消し&修理4割強が不適切だった(朝日新聞)←今ココ



不祥事たくさんすぎる…
2016年からの出来事であれば「今更…」と世間の人が思うのも納得ですよね。
そんな今更…なビッグモーターが「ついに潰れるのでは!?」という声も上がっています。
ビッグモーター遂に倒産か?



ここまで不祥事が続くのであれば倒産が起きてもおかしくありません!
ビッグモーターの倒産の可能性について考えていきます。
ビッグモーター倒産の可能性は低い!
ビッグモーターの倒産の可能性についてですが、現時点で「倒産の可能性は低い」と考えれます。



なぜなのか詳しくお伝えしていきますね!
「倒産」とは、一般的に「会社の資金繰りが悪化して、借金の返済ができなくなり、事業を辞めざるを得ない」ことを指します。
しかしながら、「ビッグモーター」現在全国に300店舗以上を展開しする年商7,000億を超える大手企業です。
【売上高】7,000億円(2022年9月末時点 グループ計)
引用:https://job.mynavi.jp/24/pc/search/corp75087/outline.html
不正のおかげ…なのかは分かりませんが、店舗数拡大や年商7,000億円から業績は良いと判断できます。


そのため、不祥事は発覚していますが「資金繰りの悪化」は起きていないので、「すぐに倒産する」という可能性は少ないでしょう。従業員数も6,000人と多いため、さすがに国も「6,000人(以上)を路頭に迷わす」なんてことはないと考えられます。
しかし、今回の不祥事をきっかけに「返金訴訟」や「誰も買わない&売らない」などの利益の損失があれば「倒産」という可能性もでてくるとは思います。



「すぐに倒産する」ことはないかもしれませんが、このままの不正体質では倒産確実です。
「ビッグモーターの倒産の可能性が低い」のは、過去のレオパレスの不祥事からも判断できます。
ビッグモーター不祥事と他企業の不祥事の比較
レオパレスも不祥事後倒産してない
日本の大手不動産会社である「レオパレス21」は2018年に違法建築問題が発覚し大きな問題となりました。
レオパレスの施工不良は、2017年の『サブリース契約』のトラブルに関する報道をきっかけにその翌年の5月に報道番組による独自の調査で発覚し、同社に所属している建築士の数人が建築士法に基づき行政処分を下されるなど大きな問題となりました。
引用:https://mareas.co.jp/post-5718/
その後、「レオパレス倒産するのか?」と世間で言われていました。
レオパレス倒産秒読みみたいな記事見たんだけど
レオパレス倒産したら俺が住んでるレオパレス出てかなきゃいけないのかね?
しかしながら、レオパレス21は倒産せずに現在に至っています。


レオパレスの事例からも、ビッグモーターの倒産の可能性は低いと考えられます。



やはり、日本の大手企業が潰れる事ってなかなかないですよね…
その他の日本企業の不祥事も見ていきます!
日本の大企業不祥事一覧
その他にも、今までに不祥事を起こした会社について調べました。



過去10年分の単独企業の不祥事です。


同じ自動車会社のスズキもいますね…


三菱自動車も倒産も…
このように数えきれないくらい不祥事が起こっていますが、倒産した企業はありません。
過去の事例から見ても、ビッグモーター倒産は起こらないと判断できますね。
しかし「倒産はしない」とはいえ、ここまで世間を騒がせているのであれば何かしらの対応はあるはずですよね!



ビッグモーターが現在行った対応についてお伝えしていきます。
【ビッグモーター不祥事後の対応】社長辞任や名称変更の可能性も
幹部の報酬返上
現在、ビッグモーターは不祥事に対して「役員の報酬自主返上」を行いました。
同社は兼重宏行社長が報酬全額を1年間返上すると発表。副社長ら4人の幹部も報酬の10~50%を3カ月返上する。
引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2023071800921&g=eco
経営責任という形での対応です。



これだけで会社として対応が終わっては、世間は納得しませんよね!
今後の対応の可能性にについても考えていきます。
兼重宏行社長が引責辞任
まずビッグモーター不祥事後の今後の対応として1番考えられるのは、兼重宏行社長の引責辞任です。


「社長逮捕では!?」と一部で噂されていましたが、逮捕の可能性はかなり低いですね。



兼重宏行社長は水増し請求に関与していません。
しかしながら、今回の「水増し請求」は大事になりすぎているため「何も責任を取らない」で済ませられる問題ではなくなってしまいました。
先ほど例に挙げた「レオパレス」の不祥事では、当時の社長・深山社長が引責辞任をしています。


右:深山社長
ビッグモーターは不祥事後、「引責辞任」を行ったものの「組織的に行ってない」とLINEや謝罪会見で「関与を否定」しています。
組織的に不正が行われていないのであれば、「会社が潰れる」には直結しないでしょう。



ビッグモーター新体制について見ていきましょう。
【追記】和泉伸二新社長が就任
兼重宏行社長が辞任をしたことで、ビックモーターの和泉伸二専務取締役が7月26日に新社長へ就任しました。


2023年7月26日に国交省聴取を終えたところで、その調査により今後のビッグモーターの方針が決定してくると思います。
和泉伸二新社長が謝罪会見の場で「風土改革」を行っていくと宣言しました。



やはり倒産をする可能性はなさそうですね…
ビッグモーターが社名変更の可能性
そして、もう一つ考えられるのが「社名変更」です。
今まで不祥事を起こした会社で「社名変更」を行っている会社がありますね。
・ライブドア証券(不祥事2006年)→かざか証券(変更2017年)
・カネボウ(不祥事2005年)→クラシエ(変更2007年)
・日栄(不祥事1999年)→ロプロ(変更2002年)
このように不祥事後に「会社イメージ改善のため」会社名が変更するケースがあります。


このようにして、なんとか「会社の存続のため」に会社側が対応していくと思われます。
2023年8月になり、買収の話もでてきています…
【最新】ビッグモーターが外資系企業に買収の可能性も?
2023年8月になり、ビッグモーター「買収説」というのも出てきています。
買収先に同業者以外の新たな候補が挙がってくる。たとえば、中国の外資系企業であれば、迷わずビッグモーターの買収に手を挙げるのではないか。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/ecd3853151721693277c4384b4d4b3d9b3d5ce32?page=3
これは「民事再生」となり、借金が帳消しとなった場合の可能性です。
・安い買取価格
・従業員&車両在庫が残る
というメリットを考えれば、「ビッグモーターの不祥事」という世間的な悪印象を気にしない「外資系企業」が買収する可能性があるという話です。


ただし、民事再建は債務者の申し立てにより行われます。
経済的に困窮した債務者について、事業や経済生活の再建を図ることを目的とした法的整理手続きのことです。
引用:https://business.best-legal.jp/6858/
ビッグモーターの業績は悪化しているとは言え、現預金がある現在の状況では「民事再建」がすぐに行われるとは考えにくいです。



ビッグモーターの現預金については次でお話します。
ビッグモーター資金繰り悪化で倒産の危機か!?
【最新】現在の状況→ビッグモーター内部悪化
2023年8月における、ビックモーターの現在の状況はこちらです。
「単月利益が昨年9月44億円→今年4月は7億円台に」(オートカージャパン)
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/ecd3853151721693277c4384b4d4b3d9b3d5ce32
「不祥事により社員が3ヵ月で1000人退社」(日刊自動車新聞 電子版)
「中古車の販売台数が昨対で6割以上減」(NHK)



かなり成績が悪化していることが分かりますね…
ビッグモーターが銀行に90億要請
ビッグモーターが2023年8月10日に、銀行に約90億円の借入金の借り換えを要請しました。
ビッグモーターは10日、取引のある複数の銀行に対し、今月中旬頃に期限を迎える約90億円の借入金の借り換えを要請した。
引用:https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230810-OYT1T50222/



不祥事による売り上げ悪化のための対策のようです!


しかし、ビッグモーターは「販売台数6割減」、「買取台数が4割減少」しています。
中古車の販売台数が例年の同じ時期より6割以上減少していることや、買い取り台数も今月に入り、4割以上減少している
引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230810/k10014159961000.html



不祥事ですぐに倒産はなくても、資金繰りの悪化で倒産の可能性はでてきましたね!
現預金320億で、すぐに倒産はない!?
しかしながら、ビッグモーターには現預金があるとされています。



ビッグモーター大株主のビッグアセットは別荘を建設してますよね…


現在、ビッグモーターは不祥事で業績が悪化しているものの、現預金は約320億円と言われています。
関係者によると、2022年9月期のビッグモーターの売上高は約5900億円で、純利益は約185億円だった。22年9月末時点で現預金も約320億円あり、銀行側は財務基盤の安定した会社だと見ていた。
引用:https://www.tokyo-np.co.jp/article/269412#:~:text=%E5%90%84%E8%A1%8C%E3%81%AF%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%A0%B4%E3%81%A7,%E3%81%A0%E3%81%A8%E8%A6%8B%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%80%82
事業の継続に必要な当面の資金は確保できているので、ビッグモーターがすぐに倒産する可能性はなさそうです。



兼重親子のお家も大豪邸であることからも、当分安泰であることが分かります。
さて、ビッグモーターの不正ですが以前より「ビックモーターの対応がやばい」「社員がヤバい」と世間で言われてきていました。



ビッグモーターの不正体質の具体例や社員がヤバいと言われる対応についてもご紹介します。
【ビッグモーター】やり口悪質&社員がヤバいと評判
ビッグモーターの悪質なやり口
ビッグモーターの悪質なやり口についてはTwitter上も拡散されています。
●悪質なやり口
・ボッタクリ車検
・ナンバーなし走行
・車検切れ車両をそのまま運転
・買取金額が大幅に変更



「車両ナンバーなし走行」に関しては特に炎上していました。
ビッグモーター社員の対応がヤバい
「ビッグモーターの社員がヤバい」と社員の対応も評判が悪いです。
その他にも「アフターケアが最悪」「車検を受けた中で1番最悪」「見積もりなどの対応が最悪」…と最悪の嵐でした。



「不正体質」の会社だと社員も最悪な対応を取らざる負えなくなってしまうのでしょうか…
とにかくビッグモーターの不正のやり口&お客様に対する社員の対応が世間から悪印象だということが分かりました。
世間からの「悪印象」が続けば「顧客が来ない」状態になってしまい「倒産に繋がってしまう」こともあるかもしれません…



抜本的改善が必要そうです!
ビッグモーターのヤバいトラブルへの対応は?
余談になりますが、中古車業界でよくあるヤバいトラブルの具体的な内容と対応についてもお伝えしておきます。



店舗でこんなトラブルがあったよ><
という方、参考にしてみてください!
●中古車業界であるヤバいトラブル
・120回ローンを騙されて組んでしまった
・買取契約後に減額されてしまった
・買った車がぼろかったのでキャンセルしたい
・クレーム対応に上長が出てこない
・営業担当の退職で約束が履行されない
・表示価格で買えない
「こういう時どうしたらいいの?」の対応について、中古車流通のBUDDICA(バディカ)の中野社長が答えてくれています。



すごく分かりやすいですよね!
中野社長は元ビッグモーターの社員だったということもあり、内情に詳しく今回の「ビックモーター不祥事」についても分かりやすく伝えてくれていました!
今回のビックモーター不祥事が明るみになることで、中古車業界の今後の対応が変わっていくとよいですよね!