ビッグモーター副社長である兼重宏一さんが「雲隠れした」「逃げた」と話題になっています。
というのも、2023年7月25日に行われたビッグモーター謝罪会見に欠席したからです。謝罪をしたのは前社長である兼重宏行さんのみで、元社員の方は「兼重宏一副社長の話が聞きたかった」と憤りを感じています。
今回、調査が進む中で「不正を知らなかった」では済まない状況になっており、且つビッグモーターと損保ジャパンの癒着の疑いも上がり、巨額の保険金詐欺によるトップの逮捕も可能性としてあがってきました。
今回は、ビッグモーター副社長の雲隠れした理由や今後の逮捕の可能性について詳しくお伝えしていきます。
●この記事で分かること
・兼重宏一副社長の逃亡先
・兼重宏一副社長が雲隠れ(逃亡)した理由
・兼重宏一副社長の逮捕の可能性
ビッグモーター副社長・兼重宏一が海外に雲隠れ!
兼重宏一は謝罪会見に欠席
2023年7月25日にビッグモーター不正に対する謝罪会見が行われました。
出席したのは、前社長である兼重宏一さん、新社長・和泉伸二さん、新副社長・石橋光国さん、陣内司管理本部部長の4名で、副社長である兼重宏一さんの姿はありませんでした。


え…なんで…?
これに対し、世間は「兼重宏一さんが逃げた!」としています。
一番重要な社長の息子の副社長がいないのですけど、営業部長とかが話すのではなくふくっ社長が出て話してほしかった。副社長が逃げた印象で出てる。
兼重宏一さんと言えば、社員へのパワハラがあったと噂されていました。



そのため当然、謝罪会見に出席すると思いますよね…
兼重宏一さんは、雲隠れしてしまったのでしょうか…?
兼重宏一は海外に雲隠れ?
兼重宏一さんが「逃げた」のかは分かりませんが、「逃げた」とすると可能性として高いのは「海外」でしょう。



だいたい「雲隠れする」となると、みなさん海外ですよね…
●著名人の過去の逃亡先
・カルロス・ゴーン(金融商品取引法違反):レバノン
・ガーシー議員(暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫):ドバイ
・成宮寛貴(薬物疑惑):東南アジア
などなど…逃亡先と言えば「海外」です。
なかでも「ドバイ」は富裕層にとっては「安全な避難所」なのだとか。
資産を海外に移転させたい富裕層や投資家にとって、ドバイは一種、理想的な「セーフヘイブン」(安全な避難所)と言えるが、それだけでなく、自国の司法判決から逃れたい人々にとっても、素性を問わないドバイはかなり理想的な「避難所」だ。
引用:https://ampmedia.jp/2022/12/17/dubai/



海外は雲隠れには、もってこいの場所!ということですね。


「雲隠れ」が事実でなくても、謝罪会見に姿を現さないとなると兼重宏一さんが「逃げた」と思われてしまうのは仕方ないことですよね。



逆に何かあるのでは?と疑ってしまいます。
なぜ「謝罪会見に姿を現さなかった」のかについて、解説していきます。
兼重宏一が逃げたのは逮捕から逃れるため?保険金詐欺の黙認の可能性
「兼重宏一が悪の根源」という元工場長の証言
まず、兼重宏一副社長の謝罪会見の欠席理由として1番に考えられるのは「多くの人からの非難を逃れる」ためです。
これまでの不祥事において、今まで「副社長である兼重宏一さんが問題であった」と言われてきました。
ビッグモーターの不正を証言した元工場長が、「悪の根源は兼重宏一さんだ」と主張しています。
●ゴルフボールの不正を行った元工場長の証言
(兼重宏一)社長から「社員が悪い」って発言が強かったと思うが、(宏一)副社長が根本的な悪の根源だとは思いますので、まず内部側の人間からすると社長の謝罪ではなく、副社長の謝罪が聞きたかったです。
実質的なトップは副社長だったのかなと…
@(修理費用の利益)がどうとか過剰な目標設定とか、副社長が実質的に指示したというのが正直あるので、現場への圧力をかけていたので、そこをどう考えているのかとか、そういった部分を聞きたかった
元工場長の話によると、「副社長である兼重宏一さんが現場への圧力をかけていた」ということです。



こうした「副社長による圧力」という証言は今までも数多く存在しています。
そのため、多くの社員からの「非難から逃れるため」に「謝罪会見を欠席=逃げた」可能性は高いと考えられます。
「保険金詐欺罪」による逮捕の可能性
もう1つ、兼重宏一副社長の雲隠れの理由で考えられるのは「保険金詐欺罪による逮捕の可能性」があるからです。
今回のビッグモーター不正水増し請求は「保険金詐欺罪」にあたります。
水増し請求の場合は、本人は営業担当でお金の管理をしているわけではありません。水増しした請求書を取引先から会社に出させることによって、会社をだまして、お金を支払わせているので、業務上横領罪ではなく詐欺罪になります。
引用:https://wellness-keijibengo.com/sagi/mizumashi/
もし、この件に兼重宏一副社長が関わっていたとなれば「保険金詐欺罪による逮捕」は免れないでしょう。
しかしながら、2023年7月25日の謝罪会見では「ビッグモーターの幹部は一切不正を知らなかった、板金部門によるものだ」と組織的関与を否定している状態です。
“経営陣が不正を把握していなかったのか”との質問に、兼重社長は冒頭のようにキッパリ否定した。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/8f3b4d2d6cd9a3dcc0c27850b7aad8d618cbb7ce



この状態では「逮捕」の可能性はなさそうですね…
やはり「非難回避のため」の雲隠れだったか…
しかし!2023年7月26日にの報道により、風向きが変わってきます…
損保ジャパンと癒着の可能性
なんと、ビッグモーターの不正に関して、損保ジャパンが黙認した可能性が出てきたのです!
もちろん、ビッグモーターの兼重宏行社長や損保ジャパンの白川儀一社長は「知らなかった」と否定しています。


もし、「黙認していたこと」が事実であれば「保険金詐欺」にあたりますよね。



もし、損保ジャパン側が知っていたのであれば、ビッグモーターの幹部も知っていて当然だと思います。
ちなみに、ビッグモーター副社長であった兼重宏一さんは損保ジャパンに就職していた過去があります。
兼重宏一さんが損保ジャパンと関係があったことで、ますます「癒着問題」が怪しくなっているわけです。
ただ、調査段階なので真偽は分かっていません。
もし、ビッグモーターの不正請求について損保ジャパンと結託して黙認していたのであれば、「保険金詐欺罪」による逮捕者が出る可能性が大きくなります!



過去の事例とも比較していきます。
「ライブドア事件」のときと比較→トップが逮捕の可能性あり
過去にホリエモンさんが逮捕されたときの「ライブドア事件」と比較してみます。
ホリエモンさんはライブドア事件で「粉飾決済」により逮捕されましたが、当時ホリエモンさん自身は関与を否定していました。



無罪を主張しましたが、結局懲役2年6カ月の実刑が確定しています。
「100人以上(の社員)がやっている不正を幹部が見抜けない」なんて話はありえるはずもなく。
もしそうだったとしても、僕がライブドア事件で捕まった時と同様、「部下が勝手にやった」「分からない」と言っても、検察とかは聞いてくれない。
組織的にゴルフボールをわざとぶつけて、保険金詐欺をやったというのは…完全に詐欺。
何百人もの社員がそれに関与していて、それを幹部が知らないなんて言う話は「道理は通らないよ」って絶対に検察に言われるパターン。
ホリエモンさんの話から、もし捜査が入れば「関与した・関与してない」に関わらず、トップが逮捕される可能性は大いにあると分かります。(トップというと、やはり実権を握っていた兼重宏一さんでしょうか。)
そして、もし詐欺事件となると「量刑は重くなる」とホリエモンさんは発言していました。
もし詐欺事件だとしたら「超巨額の詐欺」になっちゃうので、めちゃくちゃ量刑重いと思います。
ということは、やはり「逮捕の可能性」も考えて兼重宏一さんは「雲隠れ」しているのでは…と考えられます。