「木原事件」というのが世間で話題になっています。
木原事件とは、内閣官房副長官である木原誠二さんの妻の元旦那である安田種雄さんの不審死事件です。
事件当初は自殺だとされていた事件が、他殺だった可能性が文春砲により発覚し、捜査の打ち切りに木原誠二さんが介入しているのではないかという疑いがでてきたのです。
今回は、木原事件の内容を時系列でまとめ、経緯や内容について分かりやすくお伝えしてきます。
●この記事で分かること
・木原事件の経緯
・木原事件の内容
【木原事件とは?】登場人物や発覚した理由
木原事件の登場人物
木原事件とは、内閣官房副長官である木原誠二さんの奥様の、元旦那である安田種雄さんの不審死事件です。

木原事件には、登場人物が多いため最初に整理しておきます。
●木原事件の登場人物
・X子=木原誠二の妻
・木原誠二=X子の旦那
・安田種雄=不審死をしたX子の元旦那
・佐藤誠=元警視庁捜査1課で安田氏の不審死を捜査

事件の経緯についてお伝えしていきます
発覚は7月の文春砲
木原事件が最初に報じられたのは、7月5日の「電子版・週刊文春」でした。


同日の7月5日に、木原誠二さんが記事の内容を「事実無根」として刑事告訴するまでに発展し、「木原事件」が話題となりました。



経緯についてお伝えしてきます!
【木原事件】時系列で事件経緯&記者会見内容まとめ
【木原事件】時系列でまとめ
まず、木原事件について世間で報道されている内容を時系列をまとめました。
・2006年4月10日:安田種雄(X子さんの元旦那)さんの不審死
・2014年ごろ:X子さんが木原誠二さんと結婚
・2018年4月:安田種雄さんの不審死について警察が再調査
・2018年10月上旬:X子さんの実家の家宅捜索
・2018年10月24日前(捜査2週間後):捜査が終了
・2018年11月:捜査が縮小
・2019年5月:捜査が打ち切り
・2023年7月5日:文春が「木原事件」を報道
・2023年7月5日:木原誠二さんが文春を「刑事告訴」
・2023年7月13日:露木警察庁長官「捜査は公正」と会見
・2023年7月17日:安田種雄さんの遺族が再捜査を望む上申書を提出
・2023年7月20日:安田種雄さんの遺族が会見
・2023年7月28日:捜査に関わった佐藤誠さんが会見
・2023年8月1日:警視庁は木原誠二さんとの接触を否定



1つ1つの内容を詳しくお伝えしてきますね!
2006年4月10日:安田種雄(X子の元旦那)の不審死
2006年4月10日に安田種雄(X子さんの元旦那)さんの遺体が東京・文京区大塚の自宅で発見されました。
種雄さんが東京・文京区大塚の自宅で遺体で発見されたのは2006年のこと
引用:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/326716
当時の安田種雄さん(28歳)の写真です。


28歳の安田種雄さん
遺体第一の発見者は安田種雄さんの父親で、死因は失血死で、「覚せい剤乱用による自殺」と処理されました。
種雄さんは頭上から喉元に向けてナイフで刺したと見られ、当初は覚醒剤乱用による自殺として処理されました。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/4ba56fbf1ca51b1af4c2300a0d97fb78252353c8
「自殺」と判断されたものの「動機」は見当たらず、現場の状況に種雄さんの父親は不審点を抱いていました。
右太ももの20~30センチ先には細長いナイフがきちんと置かれていました。傷は喉元から肺にまで達していた。自分をそんなふうに刺した上で足元にナイフをきちんと置いてから絶命することがあり得るでしょうか
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/d8df34cc14eb2ce16d1c3f40bebaa6104ff97bb2?page=1
安田さん遺族が納得していないこともあり、捜査は未解決事件と扱われました。
2018年4月:安田種雄の不審死について警察が再調査
2018年4月に警視庁大塚署の女性刑事が、現場で見つかった凶器とされるナイフの血の付き方に疑問を持ったことがきっかけで、安田種雄さん不審死について再調査が行われることとなりました。



40人体制の捜査となり、警察がかなり本腰を入れた捜査だったようです。
「トクイチ[編集部注:警視庁捜査一課特命捜査対策室特命捜査第一係]十数人、サツイチ[編集部注:警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係]十数人、大塚署含めて三、四十人態勢だろ。これは特捜(特別捜査本部)並みの人数だよ」と語っている
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/d8df34cc14eb2ce16d1c3f40bebaa6104ff97bb2?page=2
警察が本格的に行動したということが分かりますね…!
2018年10月上旬:X子の実家の家宅捜索
そして2018年10月には、安田種雄さんの元妻であるX子(現・木原誠二氏の妻)さんの実家の家宅捜査が行われました。



このとき、調査を担当したのが佐藤誠さんです。


X子さんへの取り調べは10回ほど行われ、木原誠二さんも捜査員からの事情聴取を複数回受けました。
2018年10月24日前(捜査2週間後):捜査が終了
しかしながら、安田種雄さんの捜査が突然終了となってしまいます。
捜査を担当していた佐藤誠さんは、上司から「捜査の終了」を告げられました。



実は終了となった日は、臨時国会の召集直前のタイミングでした。


「操作はこれから!」というときの突然の終了で、担当してた佐藤さんは憤りを感じたようです。
X子の調べが佳境を迎え『今から証拠を探そう』という矢先にストップした。十二年前の事件で物証が乏しいのは分かっているが、供述を揃え、証拠を積み重ねて頑張ろうというときに突然、中止になった。俺は捜査一課で百件近く調べをやってきたけど、これだけ流れができていたのに調べが取りやめになるなんて経験したことがない。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/d8df34cc14eb2ce16d1c3f40bebaa6104ff97bb2?page=2



今まで経験したことがない不自然な終わり方だったというわけですね!
2018年12月:捜査打ち切り
その後、この事件に注力していた刑事が操作から外され2018年11月に捜査が縮小→2019年5月に捜査が終了となってしまいました。



捜査はたった1年ほどで打ち切りとなってしまったわけです。
この捜査の終了にも違和感があると佐藤誠さんは話しています。
殺人事件に時効はない。自殺か捕まえるかどっちかしかない。もし『灰色』だったら終わらない。殺人事件の捜査を始めたら、最後の『締め』として(遺族に)『こういう理由で終わります』と言わなければならないが、それもない。自然消滅みたいな。実際の約束は国会が終わったら(取り調べを)再開するよ、と。ところが、何も始まる様子もないし、被害者に対する『締め』もなかった
引用:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/326716
家族に対して理由もなく、捜査が自然消滅してしまったのです。





家族はもちろんのこと、捜査官も納得できませんよね…
2023年7月5日:文春が「木原事件」を報道
そして2023年7月5日に文春が「木原事件」を報道しました。


木原誠二さんが「俺がいないと妻(X子)がすぐ連行される」という音声データの内容が分かる記事でした。
文春記事の詳しい内容については立花孝志さんが、YouTubeでとても分かりやすく解説してくださっています。
文春記事を読んでいると、種雄さんが亡くなった理由は他殺で、X子さんの父親であるZさんが犯人なのではないかということが書いてある。文春記事には、ZさんがX子さんの父親であるということは書いてない。
これ(ZさんがX子さんの父親)は僕の想像のところです。
要は、文春には「安田種雄さんの事件は他殺だ」ということが書かれているわけですね。
しかし同日7月5日に、木原誠二さんは「事実無根」だとして文春を刑事告訴しています。
2023年7月13日:露木警察庁長官「捜査は公正」と会見
2023年7月13日に、文春の報道を受け警察庁長官の露木さんが「捜査は公正だった」と会見で発言しました。


捜査の公正さに疑問を呈していることについて、警察庁の露木康浩長官は13日の定例記者会見で、「捜査が公正でなかったという指摘には当たらない」と述べた。
引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2023071300579&g=soc
同時期に、文春報道を受けて安田種雄さんのご遺族も動き出します。
2023年7月20日:安田種雄さんの遺族が会見
2023年7月17日に安田種雄さんの遺族が再捜査を望む上申書を提出し、20日に会見を行いました。


「種雄さんの不審死について真実が知りたい」という訴えでした。
7月20日、司法記者クラブで2006年に不審死した安田種雄氏の遺族が記者会見を行いました。「再捜査してほしい。真実を知りたい」とする訴えでした。
引用:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4dc217d57a1ad1c6709f59ef9235e4bca7cbdc88
2023年7月28日:元刑事の佐藤誠が会見
そして2023年7月28日にX子さんの事情聴取を行った佐藤誠さんが会見を行いました。


今までの捜査の不自然な点を訴えました。
・安田種雄さんの不審死を自殺と処理
・捜査が国会前に終了
・再捜査の約束があったに関わらず打ち切り
・遺族に説明しないまま自然消滅



捜査の流れが釈然としませんね。
また、会見内でも(文春記事と同様に)音声ドライブレコーダーの存在を証言しました。
木原氏が妻に「俺が手を回しておいたから」と語り掛けている場面を記録したドライブレコーダーの存在を証言
引用:https://bunshun.jp/articles/-/65594
2023年8月1日:警視庁は木原誠二さんとの接触を否定
2023年8月1日には、警視庁は木原誠二さんの捜査の圧力はなかったと説明しました。
「捜査は法と証拠に基づいて行われ、政治的な圧力はなかった」「木原氏を含め、官邸などから捜査に関する接触はなかった」と述べました。また、「事件性は認められない」としています。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/cf8c6e8372a101cbb59f51f773e14d1636fc6927
また、木原誠二さんも2023年9月の取材で「捜査に圧力をかけたことはない」と説明しています。
(捜査に)圧力をかけたことはございません。その(不審死事件の)中身については、それは警察にお問い合わせください。私が知る術はありませんので、事件については。
引用:https://friday.kodansha.co.jp/article/330981?page=2



木原誠二さんの介入は一切なかったとのことです。
2023年8月9日:警察側は「自殺」と判断
そして、2023年8月9日に安田種雄さんの遺族と警視庁の2回目の面談が行われました。
面談では、警視庁側が「自殺」と断定しました。
「捜査の結果、部屋の状況やご遺体の状況から、争ったような跡は認められなかったんですね。自殺と考えて矛盾はありません」
引用:https://article.auone.jp/detail/1/2/2/136_2_r_20230911_1694441566251117



現在、木原事件に関しては、警察側は「自殺」と断定し終了しました。